新陽転思考

「よかった」を書きだす
「事実はひとつ 考え方はふたつ」と考える習慣を身につけるためにはどうしたらいいのか……。ですよね?
私が実際にいろいろな人にやってもらっている方法のひとつに、「よかった」を書き出すという方法があります。
1.今、目の前にある事実に目を向ける(どういう状態かを感じる)
2.その事実によって自分が受けた障害、損失、ネガティブな感情を、線を引いた右側に書き出す
3.書き出したものを見つめる(泣いてもいい)
4.「この状態のなかに『よかった』はないか?」と自分に質問する
5.そこから「よかった」をとにかく探す、1個でもいいから探す
6.見つかった「よかった」を左側に書き出す
7.右と左を比べてみる
8.どっちの考え方が「自分が幸せになるために必要か?」を基準に選ぶ
9.(8で左を選んだことを前提に)8で選んだ「よかった」を声に出して読む
10.笑う(無理しても笑顔にする)
※オプション
「これでよかったんだ」と言う。
もしくは「私は運が強い」と言う。
そして「ワクワク」する。
※176〜177ページ
http://bloomingdesign.net/wordpress/archives/714#comments
©勉子
女子勉ブログ http://bloomingdesign.net/wordpress/より転載

●陽転思考がもっと身につく「陽転思考ノート」
それでは、前のページの『「よかった」を書きだす』を早速やってみましょう。
まずは、例題を参考にしてみてください。
例題
目の前の事実によって生じた事実
「よかった」
(障害・損失・ネガティブな感情など)
1. 電車に間に合わず遅刻して、「よかった」
1. 電車に間に合わず遅刻した
2. 雨が降ってびしょぬれになって、「よかった」
2. 雨が降ってびしょぬれになった
3. デートにすっぽかされて、「よかった」
3. デートにすっぽかされた
4. パソコンが故障して作業ができなくて、
「よかった」
5. 失恋して、「よかった」
4. パソコンが故障して作業ができなかった
5. 失恋して、悲しくて何も手につかない
6. 怒られて、泣きたくなった
7. 料理に失敗して、食べられなかった
8. 貧しくて、欲しいものが買えない
9. 病気になって、入院した
10. けがをして、松葉杖がいるようになった
6. 怒られて、「よかった」
7. 料理に失敗して、「よかった」
8. 貧しくて、「よかった」
9. 病気になって、「よかった」
10. けがをして、「よかった」
11. 傷つけられて、「よかった」
12. 会社をクビになって、「よかった」
11. 傷つけられて、立ち直れないかもしれない
12. 会社をクビになって、仕事がなくなった
13. 自分の会社が倒産して、「よかった」
13. 自分の会社が倒産してしまった

●それでは、あなたも前のページの『「よかった」を書きだす』の 1〜10 をやってみましょう。
目の前の事実によって生じた事実
「よかった」
(障害・損失・ネガティブな感情など)

●「よかった」と言ってから「なぜ」を見つける
泥のバケツに手を入れて「よかった」を探すと言っても、問題が大きすぎたり悲しみが重すぎたりすると、
本当にそこに「よかった」があるのかどうか不安になると思います。当然、その泥のなかに手を入れる勇気を
持てなくなってしまいます。
そんなときは、最初にとにかく「よかった」と口に出してしまうことです。
暗澹たる気持ちで絶望していてもいいのです。
とにかく、自分の口から嘘でもいいので「よかった」と言うのです。
「怪我をしてよかった」
「失敗してよかった」
「財布をなくしてよかった」
そして、そこから自分に問いを立てます。「なぜ?」と自分に聞くのです。
理由を見つけてから「よかった」と言うのではなく、とにかく先に「よかった」と言ったあとに
理由を探すのです。
人は質問されると本能的にそれに答えようとします。そうすると質問で頭がいっぱいになります。
脳がひたすら「よかった」を探し始めます。
なぜ? なぜ? なぜ?
なぜ、よかったのか……?
頭の中の膨大な情報の中から、「よかった」にひっかかるキーワードを必死で検索します。
そして、それは必ず見つかるのです。
「入院するほどの怪我でなくてよかった」
「相手に怪我をさせていなくてよかった」
「自分の不注意さに気付けてよかった」
あんたん
「初心にもどることができてよかった」
「素直に人の話が聞けるようになってよかった」
「周りの大勢の人に迷惑をかけるような失敗でなくてよかった」
「新しい財布を買えてよかった」
「大金を入れてなくてよかった」
「クレジットカードを別にしておいてよかった」
一度検索にひっかかると、そこからたくさんの「よかった」が出てきます。
※35〜37 ページ

それでは、前のページの『「よかった」と言ってから「なぜ」を見つける』を早速やってみましょう。
まずは、例題を参考にしてみてください。
例題・解答例
事実
無理やりにでも
「よかった」と言ってみる
「なぜ」よかったのか
理由を探す
1. 電車に間に合わなかった
1. 電車に間に合わなくて、「よかった」
1. もっと早く出ないと、と気づけたから
2. 雨が降っている
2. 雨が降っていて、「よかった」
2. 雨のおかげで空気がきれいだから
3. デートにすっぽかされた
3. デートにすっぽかされて、「よかった」
3. 自分の好きな映画が見れたから
4. パソコンが故障した
4. パソコンが故障して、「よかった」
4. 買い替えるきっかけができたから
5. 失恋した
6. 怒られた
7. 料理に失敗した
8. 貧しい
9. 病気になった
10. けがをした
5. 失恋して、「よかった」
6. 怒られて、「よかった」
7. 料理に失敗して、「よかった」
8. 貧しくて、「よかった」
9. 病気になって、「よかった」
10. けがをして、「よかった」
5. 新しい恋に出会えるから
6. 自分の間違いに気づけたから
7. 「外食しよう」と誘ってもらえたから
8. がんばろう、と思えたから
9. 健康のありがたさがわかったから
10. これぐらいのけがで済んだから
11. 傷つけられた
12. 会社をクビになった
11. 傷つけられて、「よかった」
12. 会社をクビになって、「よかった」
11. 傷つくという心がわかったから
12. 新しい仕事のチャンスを見つけ
られたから
13. 自分の会社が倒産した
13. 自分の会社が倒産して、「よかった」
13. 1 つのことを卒業して、新しい
チャンスに出会えるから


それでは、あなたも『「よかった」と言ってから「なぜ」を見つける』をやってみましょう。
事実
「よかった」
「なぜ?」

陽転思考 10 ヶ条
この 10 ヶ条は切り替えをすばやくするための具体的な行動です。
毎朝、元気に声を出して読みましょう
第1条 すばらしいライバルをつくろう
第2条 わからないことがあったらその場で聞こう
第3条 お互いに長所を誉めあおう
第4条 ネガトークする人を陽転させよう
第5条 お互いに元気よく挨拶をしよう
第6条 明るい笑顔を忘れないようにしよう
第7条 新しい仲間を大切にしよう
第8条 仕事に対してポジティブな話をしよう
第9条 成功の実例を多くの人に知らせよう
第10条 一期一会の大切さをもう一度語り合おう

今日の陽転チェック
今日はどんな陽転がありましたか?できましたか?
以下の項目をチェックしてみましょう。全部チェックで陽転満点!
できた項目に✔
いままで気づかなかった誰かのいいところを一つ見つけた。
たとえば、上司の厳しさが実は優しさの裏返しだと気がついた、
いつも怖そうな人が本当はとても家族思いだった、犬が大好きだった、など。
相手のいいところを直接伝えてみた。
相手に関心をもって接し、相手のいいところや変化に気づき、
「あなたに関心があります」と伝えることです。
何か一つ、いつもよりちょっとうまくできた。
仕事や家事など、いつもしていることで、少しでもうまくできたなど。
たとえば、いつもの作業が効率よくできた、洗濯がいつもより早く干せた、など。
笑顔で挨拶をした。
いつもより明るく、少し長く笑顔をキープして挨拶をしてみるなど。
どんな小さなことでもいいので、新しいことに挑戦してみた。
たとえば、今までしたことないことをしてみた、行ったことのないところに行ってみた、
買ったことのないものを買ってみた、など。
相手に心から「ありがとう」と言えた。
何かを手伝ってもらったときなどに、感情をこめて心から「ありがとう」と伝えてみた。

今日一日、楽しかった。
今日がどんな一日でも「楽しかった」と言ってみてください。
明日は必ず今日よりすばらしい一日になる、そう信じてください。


1 日 1 個の「よかった」を見つける
まずは 30 日間(1〜15 日)
思考パターンを脳に定着させるのに 30 日ぐらいかかります。とにかく習慣にしてしまうまで継続してください。 ※181〜182 ページ
【例】
2/14 (月)/()
1



2



3



今日は会社でミスを
してしまったけど、初心
に戻れてよかった。
<ステップ05>
「過去のものさし」を捨てる
<ステップ01>
幸せになるためのキーを持つ
<ステップ02>
目の前の事実を受け入れる
<ステップ03> 目の前の事実
から「よかった」を探す

<ステップ04> とにかく
「よかった」と口に出してみる
<ステップ05> 「過去の
ものさし」を捨てる勇気を持つ
<ステップ06> 陽転フィルタ
ーで「いいこと」を染み込ませる
<ステップ07>
少し距離をおいてみる


<ステップ08>
二者択一にする
<ステップ09>
いいスパイラルに持ち込む
<ステップ10>
気持ちの切り替えを早くする
<ステップ01>
幸せになるためのキーを持つ


<ステップ02>
目の前の事実を受け入れる
<ステップ03> 目の前の事実
から「よかった」を探す
<ステップ04> とにかく
「よかった」と口に出してみる
<ステップ05> 「過去の
ものさし」を捨てる勇気を持つ




<ステップ06> 陽転フィルタ
ーで「いいこと」を染み込ませる
<ステップ07>
少し距離をおいてみる
<ステップ08>
二者択一にする
<ステップ09>
いいスパイラルに持ち込む
23



<ステップ10>
気持ちの切り替えを早くする
<ステップ01>
幸せになるためのキーを持つ
<ステップ02>
目の前の事実を受け入れる
<ステップ03> 目の前の事実
から「よかった」を探す
24
27



<ステップ04> とにかく
「よかった」と口に出してみる
<ステップ05>「過去の
ものさし」を捨てる勇気を持つ
<ステップ06> 陽転フィルタ
ーで「いいこと」を染み込ませる
<ステップ07>
少し距離をおいてみる
28


<ステップ08>
二者択一にする
<ステップ09>
いいスパイラルに持ち込む
<ステップ10>
気持ちの切り替えを早くする
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陽転思考で生まれる 14 の思考パターン
思考トレーニン
まず、第3章「陽転思考で生まれる14の思考パターン」を読んでください。
そうしたら、本を閉じて、各項目を自分の言葉で書き出してみてください。
自分の心の底に落としこむための、とても大事なトレーニングです。 ※122〜169 ページ参照
1 「ライバルがいてよかった」
2 「上司とそりがあわなくてよかった」
3 「価値観の違う人がいてよかった」
4 「悪口を言われたけどよかった」

5 「つらい言葉をもらえてよかった」
6 「言うことを聞かない部下がいてよかった」
7 「嫌な仕事ができてよかった」
8 「最初からうまくいかなくてよかった」
9 「この不況の時代に生きていてよかった」

10 「転職がうまくいかなくてよかった」
11 「生まれ持ったこの外見でよかった」
12 「コンプレックスがあってよかった」
13 「忙しくてよかった」
14 「忙しいから成長できてよかった」